「毒親を責めるのは親不孝」ではない。幼少期の脳は虐待で萎縮する

「毒親を責めるのは親不孝」ではない。幼少期の脳は虐待で萎縮する

ACねこ
ACねこ
幼少期に虐待を受けると脳が委縮するってほんと?
ほんとうよ。
でもあとから修復することもできるわ

 

「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、人間は幼少期、外の世界を知らずに育ちます。

幼少期の子どもにとっては、親が正義、親が法律、親がすべて。

たとえ親が狂っていたとしても、それが正しいと信じるしかないのです。

間違った価値観が定着してしまうから、治療がたいへんね

毒親というのはとんでもないハンディキャップをアダルトチルドレンに与えてしまったのです。

5歳児までの脳への影響【脳重量が減る】

脳

人間の脳は、5歳になるまでの間、急激に成長します。

産まれてすぐの時でおよそ400グラム、2歳児で大体700グラム、5歳児では約1,300グラム。大人とほぼ同じサイズに。

この時期に子どもが受ける、虐待による悪影響は、計り知れません。

だからといって、頭の良し悪しは、何も脳重量だけではありません。しかし、この急速に増え続ける時期に、適切な好ましい刺激を与えることは、その子どもの成長に効果的であることはうなずけるところです。

出典:おやこCAN

なにしろ「脳の形が変わる」時期なわけですから能力や人格形成に大きな影響を与えます。

虐待や夫婦喧嘩の弊害。脳の萎縮の原因になる

幼少期に虐待を受け続けると、感情の中枢にあたる扁桃体(へんとうたい)が刺激され、ストレスホルモンが出されます。

このストレスホルモンが脳にダメージを与え、萎縮させるのです。

脳

出典:NHK

殴る、蹴る、氷点下の屋外に裸で放り出すなどの、非人道的な厳しい体罰によって、人間性をつかさどる前頭葉が縮小します。

前頭葉が縮小すると社会のルールを守らなくなったり、勉強ができない子に育ってしまいます。

「クズ、なさけない、馬鹿」といった暴言によって、脳が聞くことを拒否するようになり、聴覚野が変形。

夫婦喧嘩による暴力や、自分以外の兄弟姉妹に対する暴力に遭遇することにより、脳が見ることを拒み、視覚野が縮小します。

子どもに元気がなくなるのは当然のことです。

損傷を受けたり萎縮した脳は自己回復する

ニューロン

虐待によって脳が委縮したからといって、悲観することはありません。

ダメージを受けた脳は自己回復することができます。

反対に、それらのニューロンが繰り返し別々に発火していれば、両者の結びつきは弱くなる。つまり、脳の神経回路は「使わなければ失われる」のである。

出典:東洋経済ONLINE

現時点での可能な範囲で、じっくり、確実に行動することによって、脳の神経回路は変化していきます。考えるだけでなく、行動することが大切です。

=> 毒親育ちは克服することができる

希望が見えてきたわね

ただし治療には長期間かかります。

毒親の毒におかされた時間とおなじぐらい時間がかかると思ってよいでしょう。

たとえば20才のときに毒親と絶縁してひとり暮らしを始めたとしたら20年ぐらいの治療期間は想定しておくべきです。

とても長いですよね。

ですが20年という長期間を悲観するのではなく前向きにとらえてほしいと思います。

「10年間がんばったけど精神的にも経済的にも自立できていない・・・」と悲観するのではなく

「20年はかかるだろう。まだまだこれから」

と思ってほしいのです。

また、人生は意外にあっという間です。

人間は年をとればとるほど1年があっという間に感じられるようになるからです。

年をとればとるほど1年があっという間に感じることは「ジャネーの法則」と呼ばれ、下記の記事に書かれています。

楽観的に生きる方法・考え方【視野を広げる。死ねば全部チャラ】

親の間違いに気づき、目を覚まそうとしている

ハートマーク

毒親の呪いから目を覚ますためには、周囲の家庭の常識と照らしあわせて「何が間違っていたか」「どう改善するか」を明確にする必要があります。

この時、周囲の人間が「親不孝」「甘えるな」と言ってしまうと、せっかくの「気づき」を生かすことができなくなってしまいます。

毒親に洗脳されて、自分の親がまちがっていると気づかない人もいる中、気づけたのは助かるチャンスです。

そのチャンスを生かしてほしいと思います。

気づけたのならすごく才能があるわ
まとめ
  • 人間は5歳までの間、急激に脳が変化する
  • 萎縮した脳は自己回復できる
  • 親を否定するのは甘えや責任転嫁ではなく、原因分析