毒親育ちのアダルトチルドレンは、雑談が苦手
アダルトチルドレンは、両親との会話を楽しむことができずに育ちました。
毒親に育てられた子どもは、自分の話を聞いてもらえないからです。
また、親子間のコミュニケーションにも問題があります。
「どうして出来ないの?!」
少しでも毒親の思い通りにならないと、すぐに親がヒステリックになったり、しつこく子どもを責めたりします。
そのため、子どもはコミュニケーションを楽しめないばかりか、コミュニケーションが嫌いになってしまうのです。
この記事を書いている私も口下手ですので、しゃべれない苦しみはよくわかります。
会話をする一番の目的は「共感を楽しむこと」
雑談をする上で「楽しいことを言おう」「気の利いたことを言おう」といったことを考える必要はありません。
雑談は、お互いに感情を共感して楽しむためにします。
一説によると雑談は「猿の毛づくろい」が人間向けに変化したものと言われているんだとか。
「共感を楽しむと言われてもピンと来ない・・・」
アダルトチルドレンはコミュニケーションを楽しむことがどういうことか知らずに育ってきたため、共感を楽しむということを最初は理解しづらいかも知れませんが、徐々にわかってくるようになります。
雑談を楽しむには、かっこつけない、リラックスする
毒親育ちが雑談が苦手になってしまう理由は、考えすぎてしまうところにあります。
「こんなことを言ったら失礼かも知れない」
「相手を怒らせるかもしれない」
「陰口をたたかれるかもしれない」
「生意気に思われるかもしれない」
アダルトチルドレンは、毒親とのコミュニケーションでさんざん嫌な思いをして育ち、神経をすり減らしながら生きてきました。
そのため、親以外の人と話すときでも常に考えてしまう傾向にあります。
雑談を楽しめるようになるには、仲の良い友達と話すときや、ペットに話しかけるときぐらいの気楽な気持ちで会話をすると楽しめます。
沈黙を恐れなくていい
うまくしゃべれなさそうなら、黙っていてもまったく問題ありません。
「しゃべらなきゃ・・・!」と、あせって何かをしゃべっても会話を楽むことはできません。
「楽しむ」ということを大切にするためには、まずはありのままの自分を受け入れることが大切です。
「気が向いたらしゃべる」くらいの気持ちでいた方が、会話を楽しむことができます。
しゃべれるようになるヒントを、楽しみながら考える
雑談力は、義務感や罪悪感から身に着けるようなものではなく、楽しみながら慣れていくものです。
とりあえず天気・気温は鉄板!
「暑くなってきましたね~」
「雨が続きますねー」
迷ったら天気・気候の話をします。王道ですね。
「どうでもいいと思うこと」でもしゃべってみる
「このご飯、おいしいですね!」
内容はあまり重要ではありません。楽しめればそれでいいのです。
会話を楽しめない人って「このご飯おいしい」って言っても「だからなに?」って思ってしまったりするんですよね。
毒親とのコミュニケーションを楽しめなかった弊害です。
親の愛情に恵まれた人は、何気ない会話を楽しんでいます。
私たちアダルトチルドレンも会話を楽しめるようになることが理想です。
「もし突然あの人と二人きりになったら何をしゃべろう」と考えてみる
複数の人たちで会っているとき、一番しゃべりにくそうな人を意識して「今この人と二人きりになったらなにを話そう」と、ゲーム感覚で考えてみます。
いざ!話そうとすると緊張して話せなくても、シミュレーションとしてじっくり考えてみると、けっこう話せることが思い浮かぶものです。
最終手段!「無口ですいません」
どうしても話せないときがあるかも知れません。
たとえば、すごく無口なオジサンと二人きりになってしまったとします。
「シーン・・・」
もうそういう時は素直に、正直に、ありのままにいっちゃいましょう!
「・・・いやあー・・・なんか、すいません(笑)。わたし、不器用で口下手なもので、こういう時うまくしゃべれなくて(笑)。申し訳ないです。」
毒親育ちって、ありのままの自分を受け入れてもらえなかったから、案外こういうことが言えなかったりするんですよね。
この最終手段さえ用意しておけば、何も恐れることはありません。心に余裕が生まれれば、物事がうまくいきやすいです。
案外そこから「いやあー、無口ってこういうとき困りますよね(笑)」と無口同士の会話が広がるかも知れません。